実務者研修は、介護の基本的な能力を高めるために取る資格です。「介護職員初任者研修」という、初心者向けの研修からランクアップした内容になっています。国家資格である「介護福祉士」へキャリアアップするために必須の資格でもあります。
介護未経験者でも、無資格者でも受講できる実務者研修は修了させれば介護福祉士の受験資格になります。将来的に介護福祉士を目指したい人は必須です。また、実務者研修を修了させれば将来的にサービス提供責任者になることもできます。
実務者研修はカリキュラムを修了させれば、介護福祉士試験の受験資格に該当します。しかし、初任者研修は修了しても介護福祉士の受験資格にはなりませんので、介護福祉士を目指す人は実務者研修を受講する必要があります。
実務者研修は受講科目が20科目になり、時間にしておよそ450時間がカリキュラムとなります。一方で初任者研修は受講科目が9科目となり受講時間も130時間のため、実務者研修のほうが資格取得するのに多くの時間が必要だということがわかります。
実務者研修は、初任者研修のように修了試験の実地が義務化されてはいませんがスクールによっては試験を行っているケースがあります。しかし、学習内容を確認するという意味合いの試験になりますので、授業内容をきちんと理解していれば難しくはないでしょう。万が一試験に落ちたからといって修了できないという話もありませんので、安心して挑んでください。